ほゞ)” の例文
おゝ! 君達きみたちにもほゞ想像さうざう出来できるか、おうらさらはれた、天狗てんぐつかんだ、……おそらくうだらう。……が、わたしこれ地祇神とちのかみ所業しよげふおもふ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
一国の神社仏閣じんじやぶつかく名所旧跡めいしよきうせき山川地理さんせんちり人物じんぶつ国産薬品こくさんやくひんるゐまでも、わけをいだして通暁さとしやすくしたる精撰せいせん也。此しよに右菱山ひしやませつほゞ見えたれど、さのみはとて引ず。
前田徳善院僧正、増田右衛門尉長盛、石田治部少輔三成、富田左近将藍しょうげんの五人を使者として秀次のもとへ遣わし、野心之旨有之ようにほゞ間召候、勿論虚説にてあるべきとはおぼし候え共
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)