“確固”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しつかり33.3%
しっかり26.7%
かっこ13.3%
しっか13.3%
たしか6.7%
くわくこ6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
授業にも読書にもまだ相応に興味をつてる頃ではあり、何処どこか気性の確固しつかりした、判断力の勝つた女なので、日頃校長の無能が女ながらも歯痒はがゆい位。
足跡 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
二人とも安物ながら身綺麗ぎれいな服装をしていたが、女が確固しっかりとしているわりには、男は、なまけ者の様子だった。
浴槽の花嫁 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
一八五八年にはサンクロティルド教会のオルガン奏者の地位を得、ほとんど終世この職に踏みとどまって、オルガニストとして確固かっこたる名声を保ち続けた。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
何も知らない十四の花嫁は、厚い綿と錦繍きんしゅうにくるまれて、父の冷たい甲冑の背中に、確固しっかと結びつけられていたのである。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
致し子供同士かま肩先かたさききづを附られ候悴が今にのこり居候が何よりの證據しようこに御座りますと云に越前守樣成程なるほど確固たしかなる證據ありして其彫物ほりものは何なる物ぞ憑司ヘイうでに力と申す字を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
いま前後ぜんご事情じじやうよりかんがへ、またきみ人物じんぶつしんずるので、し、きみ確固くわくこたる約束やくそくがあるならば、今日こんにちおいて、この大秘密だいひみつを、きみ明言めいげんしてことの、むし得策とくさくなるをしんずるのです。