“石卓”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いしづくえ50.0%
いしづくゑ25.0%
せきたく25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
案内あない知りたる少女に引かれて、巨勢は右手めてなる石段をのぼりて見るに、ここは「バワリア」のホオフといふ「ホテル」の前にて、屋根なき所に石卓いしづくえ椅子いすなど並べたるが
うたかたの記 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
このり開きたる引窻より光を取れる室にて、定りたるわざなき若人わかうど、多くもあらぬ金を人に借して己れは遊び暮す老人、取引所の業の隙をぬすみて足を休むる商人あきうどなどとひぢを並べ、冷なる石卓いしづくゑの上にて
舞姫 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
その上へ博士が長い丸太をひきずり出して載せられる。僕は蕪形かぶらなりの大きな鞴子ふいごそれあふいで居た。その内に夫人は石卓せきたくへ持参の料理を並べて夜食スウベの用意をする。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)