相當そうとう)” の例文
新字:相当
すなはちこの外輪山がいりんざんやぶ火口瀬かこうせである。箱根山はこねやまでこれに相當そうとうする場所ばしよ湯本ゆもと早川はやかは須雲川すぐもがは相會あひかいするところである。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
だから近頃ちかごろうた文學ぶんがくうへからは、かういふ態度たいどはよいとはいへないが、それにしてもつくつたものが相當そうとうによければ、やはりよいといふよりほかはありません。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
しかし、その内にいく分倦きて來た。それに學校を出て、どうにか新進作しんさく家などゝみとめられ出して、事が相當そうとうに忙しくなつて來たとなると、さうさう球突塲たまつきば通ひも出來なくなつた。
文壇球突物語 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
おそらく兩方りやうほうならん。交換こうくわんの方法コロボックル先づ何品かをたづさきたりアイヌの小家のり口又はまどまへに進み此所にてアイヌの方より出す相當そうとうしなと引きへにせしものなりとぞ。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
地震ぢしん場合ばあひおいこの引金ひきがねはたらきに相當そうとうするものとして、氣壓きあつしほ干滿かんまんなどいろ/\ある。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
かういふのが、ほがらかな、たけたか調子ちようしといふのであります。さきうたくらべてると、こんなかたちうたるまでは、それでも相當そうとうえたものが、なんだかつまらなくかんじられるでせう。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)