“直驀地”の読み方と例文
読み方割合
まっしぐら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
重太郎はう耳にも入れなかった。これからすぐにお葉の行方を追うつもりであろう、彼はもと来しかた直驀地まっしぐらに駈けて行った。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
が、何分にも此方こっちは長い刃物を振翳ふりかざしていたので、対手あいて流石さすが気怯きおくれがしたと見えて、抱えていた赤児を其処そこほうして、直驀地まっしぐらに逃げてしまった。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
追手おっての人々もおなじ村境むらざかいまで走って来たが、折柄おりからの烈しい吹雪ふぶきへだてられて、たがいに離れ離れになってしまった。其中そのなかでも忠一は勇気をして直驀地まっしぐらに駈けた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)