“白癡”のいろいろな読み方と例文
新字:白痴
読み方割合
たわけ33.3%
たはけ33.3%
はくち16.7%
ばか16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何事ぞ、この未熟、蒙昧もうまい愚癡ぐち、無知のから白癡たわけ、二十五座の狐を見ても、小児たちは笑いませぬに。なあ、——
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
これ船中せんちうはなしたがね、船頭せんどうはじめ——白癡たはけめ、をんなさそはれて、駈落かけおち眞似まねがしたいのか——で、ふねひとぐるみ、うして奈落ならくさかさま落込おちこんだんです。
印度更紗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
『ではわたくしなどはいたづらくるしみ、不滿ふまんならし、人間にんげん卑劣ひれつおどろいたりばかりしてゐますから、白癡はくちだと有仰おつしやるのでせう。』
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
「××××はお前か。」裁判長はこの白癡ばからしい顔貌の持主に重ねて問うた。
公判 (新字旧仮名) / 平出修(著)