“痒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かゆ69.9%
がゆ22.4%
か5.8%
かい1.2%
かゆき0.4%
が0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
田山白雲の身の廻りのことは、三度の食事から、蒲団(ふとん)の上げ下ろしまで、痒(かゆ)いところへ手の届くように世話してくれる者があります。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
それを感じた時のむづ痒(がゆ)いやうな一種の戦慄(せんりつ)は、到底形容する語(ことば)がない。私は唯、それを私自身の動作に飜訳する事が出来るだけだ。
世之助の話 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
そしてその毛の残つた処は非常な痒(か)ゆさを感じたり、或は痛んで脹れ上つたりさへもする。それはよくビロオドのやうな幼虫とまちがへられる。
ナアニこれが他人で見るがいい、お前さんが御免になッたッて成らなくッたッて此方(こっち)にゃア痛くも痒(かい)くも何とも無い事(こっ)たから、何で世話を焼くもんですか。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
人伝(ひとづ)てにては何分にも靴を隔てて痒(かゆき)を掻くの憾(うらみ)に堪へぬからです、今日(こんにち)に至(いたつ)ては、強(しひ)て貴嬢の御承諾を得たいと云ふのが私の希望では御座いませぬ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
良(やや)しばらく眺めていると今度は掌がむず痒(が)ゆくなる。一刻の安きを貪(むさぼ)った後(あと)は、安き思(おもい)を、なお安くするために、裏返して得心したくなる。小野さんは思い切って、封筒を机の上に逆(ぎゃく)に置いた。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)