“獅子鼻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ししばな54.5%
ししはな18.2%
しゝばな18.2%
ししっぱな9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
獅子鼻ししばなの孔へ二本の棒をさしこんだり、逆さに立ててころがしたり、だきしめて自分のお乳を厚い唇の間へ押しこんでシャブらせたりして大笑いしました。
桜の森の満開の下 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
北上きたかみ川の水は黒の寒天よりももっとなめらかにすべり獅子鼻ししはなかすかな星のあかりの底にまっくろに突き出てゐました。
二十六夜 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
わしや、獅子鼻しゝばな団栗目どんぐりめ御神酒徳利おみきどつくりくちなら真似まねるが、弁天様べんてんさまえねえ……まあ、そんなことかつしやい。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「なんだ、査公おまわりさんでねえだ」と、一人の若者、獅子鼻ししっぱなうごかしつつ忌々いまいまし気にいうと、中に交った頬被りの三十前後の女房、きいろい歯を現わしてゲラゲラと笑い
本州横断 癇癪徒歩旅行 (新字新仮名) / 押川春浪(著)