洋盞コツプ)” の例文
うだ、一盃らないか」と、前にあつた葡萄酒のびんを持つてつて見せた。なかにはまだ余程這入つてゐた。梅子は手をたゝいて洋盞コツプを取り寄せた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
いよ/\おくつて御父おとうさんにしかられてるかな」と云ひながら又洋盞コツプあによめの前へした。梅子はわらつてさけいだ。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
代助は何にも云はずに、洋盞コツプを姉の前にした。梅子もだまつて葡萄酒の壜を取りげた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)