“槭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かえで40.0%
もみぢ20.0%
もみじ20.0%
けやき10.0%
はぜ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此処からシデや令法(方言、牛の糞)やかえでなどの茂った山の横をからみながら少し行くと、雨樋をてたような潜り戸の狭間が待ち構えていた。
黒部川を遡る (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
さらにくすんだあかけやきこずゑにも微妙びめう色彩しきさい發揮はつきせしめて、ことあひだまじつたもみぢ大樹たいじゆこれえないこずゑ全力ぜんりよく傾注けいちゆうしておどろくべき莊嚴さうごん鮮麗せんれいひかり放射はうしやせしめた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
セイゲン、ヤシオなど云う血紅色けっこうしょく紅褐色こうかっしょくの春モミジはもとより、もみじかえでならけやき、ソロなどの新芽しんめは、とり/″\に花より美しい。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
明がた寒いと思ったが、起きて見ると霜が真白で、あらたに掃かれた庭前の若いけやきの下には、紅葉が箒目を隠す程に散っていた。
秋の鬼怒沼 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
鼠色ねずみいろしたその羽の色と石の上に買いた盆栽のはぜ紅葉こうようとが如何にあざやかに一面の光沢つやある苔の青さに対照するでしょう。
監獄署の裏 (新字新仮名) / 永井荷風(著)