“染渡”の読み方と例文
読み方割合
しみわた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
岐阜団扇ぎふうちわに風を送り氷水に手拭てぬぐいを絞りれるまでになってはあり難さうれしさ御馳走ごちそううりと共にうまい事胃の染渡しみわたり、さあたまらぬ影法師殿むく/\と魂入り
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
敵として戦うことは決して出来ないという観念は、一般に染渡しみわたって居ります。ですから兵士は僅かでもそんなに多く内乱も起らずに治まって居るです。大抵チベットで
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
はじかれ寒氣さむけおぼえ、吐氣はきけもよほして、異樣いやう心地惡こゝちあしさが指先ゆびさきまで染渡しみわたると、なにからあたま突上つきあげてる、さうしてみゝおほかぶさるやうながする。あをひかり閃付ちらつく。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)