“染付”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そめつけ75.0%
しみつ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
忌部焼いんべやき布袋ほていの置物にこんなのがよくある。布袋の前に異様の煙草盆たばこぼんを置く。呉祥瑞ごしょんずいの銘のある染付そめつけには山がある、柳がある、人物がいる。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
青絵というのは、染付そめつけのことで、呉須土ごすどいた南画なんがめいた構図で、よく寒山拾得かんざんじっとくのような人物や山水さんすいなどが、達筆に密画でなく描かれていた。
九谷焼 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
そのじろりと視た眼付が眼の底に染付しみついて忘れようとしても忘れられない。胸はつかえた。気は結ぼれる。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
中にも是ばかりは一生目の底に染付しみついて忘れられまいと思うのは十の時死別れた祖母のかおだ。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)