“杜”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もり80.2%
モリ7.0%
5.8%
ふさ4.7%
やしろ1.2%
ふた1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「こっちの庭はダメ。ピカ一さんがどこかでビールをラッパのみにしている筈だから。こっちの方から、ブナのもりへでましょうよ」
不連続殺人事件 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
「もり」は丘陵の事である。高地に神の降るのが原則である為の名に違ひない。其が、内地のモリと同じ内容を持つ事になつたのである。
琉球の宗教 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
さて其外そのほかでは、なんであらうか? 性根しゃうねみだれぬ亂心らんしん……いきをもむるにがもの。……いのち砂糖漬さとうづけにするほどあまもの。さらば。
うっちゃって置けば、比較的脆弱ぜいじゃくな五穀蔬菜は、野草やそうふさがれてしまう。二宮尊徳の所謂「天道すべての物を生ず、裁制補導さいせいほどうは人間の道」
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
忠太郎 先刻の様子が変なので、もしやと思って気にもかかるし、夜に入っては旅も面倒と、そこにある森の中の、やしろを今夜はねぐらときめ、夜が明けるのを待つ気でいると、こいつ等が来て相談よ。
瞼の母 (新字新仮名) / 長谷川伸(著)
天帝釈化して猴となり身に疥癬を病めり、来り進んで猴衆に石を負わせ、海をふたがしめ衆わたるを得とあり。『宝物集』にも似た事を記す。