“本陣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほんじん60.0%
ほんぢん40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はやし林学士を統領とうりょうとして、属員ぞくいん人夫にんぷアイヌ約二十人、此春以来此処ここ本陣ほんじんとして、北見界きたみざかいかけ官有針葉樹林しんようじゅりんの調査をやって居るのである。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
この人の説明によると旧幕の頃には三島とか沼津とかという宿しゅくには本陣ほんじんといって、大名の泊る宿屋が必ず二軒あったそうだ。
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
これがむかし本陣ほんぢんだと叔父をぢつただゞつぴろ中土間なかどまおくけた小座敷こざしきで、おひらについた長芋ながいも厚切あつぎりも、大鮪おほまぐろ刺身さしみあたらしさもおぼえてる。
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
とうさんはこゝでお前達まへたちに、自分じぶんうまれたおうちのこともすこしおはなししようとおもひます。とうさんのおうちむかし本陣ほんぢんひまして、むらでもふるい/\おうちでした。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)