“有明月”の読み方と例文
読み方割合
ありあけづき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雨あがりの上天気で、きょうもさぞ暑くなりそうな、雲ひとつないあけぼのの空に、有明月ありあけづきが残っている。
顎十郎捕物帳:14 蕃拉布 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
ちょうどそのころ薫中将は、長く宇治へ伺わないことを思って、その晩の有明月ありあけづきの上り出した時刻から微行しのびで、従者たちをも簡単な人数にして八の宮をお訪ねしようとした。
源氏物語:47 橋姫 (新字新仮名) / 紫式部(著)
「思い切ったる死に狂い見よ」「青天に有明月ありあけづきの朝ぼらけ」と付けたモンタージュと、放免状を突きつけられた囚人の画像の次に「春の雪解け川」を出した付け合わせと、情は別でも
映画芸術 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)