“有明”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ありあけ84.8%
ありあ10.6%
うみょう3.0%
ゆうめい1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
引入れて雨戸を締めると、中は真っ暗、手と手を握った二人は、遠い廊下の有明ありあけを目当てに、逢曳あいびきらしい心持で、奥へ辿たどりました。
薄暗くともった有明ありあけの下に倉地は何事も知らぬげに快く眠っていた。葉子はそっとそのまくらもとに座を占めた。そして倉地の寝顔を見守った。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
そしてじっと木蔭の中に沈みこんでいる武蔵の眸には、無明むみょうの道と、有明うみょうの道とが、みだれた頭のうちにも、かすかにわかっていた。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
富貴ふっき楼お倉、有明ゆうめい楼おきく、金瓶きんぺい今紫いまむらさきは明治の初期の美女代表で、あわせて情史をつづっている。
明治大正美人追憶 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)