“曠々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はればれ50.0%
ひろびろ33.3%
くわう/\16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで秀吉は近日のうちに彼をともなって、曠々はればれと上る手筈もしていたところなので、その日取りのまま、直家と一緒に立った。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
べつに勉強がしたいなどという殊勝しゅしょうな心ではなかった、ただこの陰気くさい長屋よりも、曠々ひろびろとした学校が百層倍も居心地よかったのだ。
白い壁 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
ば後になし歸ると聞しとらもんも歸らぬ旅にゆくそらの西の久保より赤羽あかばねの川は三としらかべ有馬ありま長家も打過て六堂ならねどふだつじ脇目わきめふらず急ぎしか此程高輪たかなわよりの出火にて愛宕下通りあたらし橋邊まで一圓に燒原やけはらとなり四邊あたり曠々くわう/\として物凄ものすごく雨は次第に降募ふりつのり目先も知ぬしんやみ漸々やう/\にして歩行あゆみける折しもひゞかね
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)