“昼中”のいろいろな読み方と例文
旧字:晝中
読み方割合
ひるなか93.8%
なか6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いかほど機会を待っても昼中ひるなかはどうしても不便である事をわずかに悟り得たのであるが、すると、今度はもう学校へは遅くなった。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
されば、山屋敷の内部では、仲間ちゅうげんやこんな娘までが、同心の目を盗んで、昼中ひるなか牡丹ぼたん畑の霜よけにかくれて、甘い恋など囁こうというものでしょう。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まつたく貧乏なんですよ。市外の会社に勤めて居る弟——折折をりをり昼中なかに尋ねて来て、正午ひるの食卓に就くことがあるでせう——あの弟が姉思ひで、月給のうちからみついで居るんですよ。」
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)