“昼飯”のいろいろな読み方と例文
旧字:晝飯
読み方割合
ひるめし47.8%
ひる27.5%
ひるはん14.5%
ちゅうはん2.9%
ランチ2.9%
ちうはん1.4%
ひるいひ1.4%
まんま1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは今日の昼飯ひるめしに怪しい僧にもけ、じぶん達もったような三個みっつ黍団子きびだんごであった。顎髯の男はうんと云って背後うしろに倒れて気を失った。
岩魚の怪 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
昼飯ひるの後、中学生の直樹は谷の向側にある親戚を訪ねようとして、勾配こうばいの急ながけについて、折れ曲った石段を降りて行った。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
午後二時ごろ、お昼飯ひるはんをたべに、麻布あざぶ竜土軒りゅうどけんへ行き、清子は井目せいもくをおいて、泡鳴と碁を二回かこんだが、二度とも清子がけた。
遠藤(岩野)清子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
数年前すねんぜん、さる家を訪ねて、昼飯ちゅうはんの馳走にあずかって、やがてその家を辞して、ぶらぶら向島むこうじま寺島村てらじまむらつつみにかかったのが、四時頃のことだ、秋の頃で戸外おもて中々なかなかあかるい、私が昼の膳に出してくれた
狸問答 (新字新仮名) / 鈴木鼓村(著)
すると、早目に昼飯ランチに出た近所の売子などが、笑いさざめいて通っていましたから、かれこれ十二時でしたろう。
女肉を料理する男 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
そして昼飯ちうはんを済ますなり、直ぐ表へ飛び出して、逃げるやうに大学の構内へくるまを走らせた。
港をよろふ山の棚畑たなはたに人居りて今しがた昼飯ひるいひを食ひたるらしき
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
おはねさんの車へ相乗りと出かけて。テケレッパだろうじゃアねえか。しかたがねえ泣く子と地頭だ。馬鹿なつらアしておいらアからッ車を曳いて跡から行くと。奥の植半うえはんへいってお昼飯まんまヨ。
藪の鶯 (新字新仮名) / 三宅花圃(著)