“勾配”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうばい98.5%
かうばい1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
迫った岡はその辺で谷間たにあいのような地勢を成して、更に勾配こうばいの急な傾斜の方へと続いて行っている。丁度他に往来ゆききの人も見えなかった。
桜の実の熟する時 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
今日と違って、その当時の衛戍病院の入口は、往来よりも少しく高い所にあって、さしたる勾配こうばいでもないが一種の坂路をなしていた。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「その穴へそつと置くがいゝ、——おや、おや、梯子の勾配かうばいがひどくゆるいと思つたら、屋根の上ぢやなくて、ひさしの下の欄間らんまのところへ掛つたぜ」
勿論もちろんかゝる構造かうざうで、きわめて重量じゆうりようのある鐵車てつしやことだから、速力そくりよくてんおいてはあま迅速じんそくにはかぬ、平野へいやならば、一時間いちじかん平均へいきんマイル以上いじやう進行しんかうすること出來できるであらうが、勾配かうばいはげしい坂道さかみちでは