“勾践”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうせん66.7%
コウセン33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あとで勾践こうせんが魚をいてみると、なつかしや范蠡の筆である。主君よ、范蠡がおります、どんな辱に耐えても死に給うな、としてあった。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
成程なるほど、私が唾を吐くのは確かに空中の埃のせいではあったが、そういわれて見ると、また先程の「天勾践こうせんを空しゅうするなかれ」の恥ずかしさや、一人ぼっちのの悪さ
虎狩 (新字新仮名) / 中島敦(著)
宮はとっさに、かたわらの桜の大樹の肌を削って、道誉の矢立の筆を借りうけ——天、勾践コウセンヲ——の二行十字の詩句を半ば夢心地で書いたのだった。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
テン勾践コウセンヲ空シウスルナカ
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)