“手車”の読み方と例文
読み方割合
てぐるま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日の暮れ/″\に手車てぐるまの諸君も着いた。道具どうぐの大部分は土間に、残りは外にんで、荷車荷馬車の諸君は茶一杯飲んで帰って行った。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
ところが清にも別段の考えもなかったようだ。ただ手車てぐるまへ乗って、立派な玄関げんかんのある家をこしらえるに相違そういないと云った。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
おどしだに山間さんかんから、かわるがわるに手車てぐるまんで竹童ちくどうを助けだしてきた少女たちは、その松原の横へはいって、しきりと彼を看護かんごしていた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)