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戰
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せん
〔譯〕民の
義に因つて以て之を
激し、民の
欲に因つて以て之を
趨らさば、則ち民其の生を
忘れて其の死を
致さん。是れ以て一
戰す可し。
僕は
僕で名人
决定
戰の
觀戰記を書き
棋力に相當加ふるものありとうぬ
惚れて、共に
張り切つてゐるのだからたまらない。
名人
决定
戰の金、花田
兩八
段の
對局、相踵いで大崎、木見
兩八
段の
對局を
觀戰して、
僕は
專門
的な
棋戰の如何に
苦しく辛きものであるかをつくづく
思ひやつた。
僕先づ出
陣に及んで何と四
勝一
敗、すつかり得
意になつてゐると、つい二三日前には口
惜しさの
腹癒やさんずと
向うから來
戰に及んで何と三
敗一
勝、物の見事に
復讐されてしまつた。
それも亡くなられるほんの三四ヶ月前に万世
橋のミカドホテルの
球突塲で一
戰を
試みたのだつたが、持
點も前に
擧げた人
達よりも
聊か
群をぬいた六十
點で、その
突き
振たるや
快活奔放