“心地好”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こゝちよ57.1%
ここちよ42.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御米およねはさも心地好こゝちよささうにねむつてゐた。ついこのあひだまでは、自分じぶんはうられて、御米およね幾晩いくばん睡眠すゐみん不足ふそくなやまされたのであつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
るからに執念の留まれるゆゑにや、常にはせるくわい無きも、後住こうぢうなる旗野の家に吉事きつじあるごとに、啾々しう/\たる婦人をんな泣声なきごゑ、不開室の内に聞えて、不祥ふしやうある時は、さも心地好こゝちよげに笑ひしとかや。
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
由蔵が流してやっている老人が、いかにも心地好ここちよさそうに眼を細くしてされるがままに肩を上下に振っている。全くのんびりとした昼湯の気分がみなぎっていた。
電気風呂の怪死事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
一番味のいのは友釣で漁ったのできた鮎を水の中へ泳がせると外の鮎が追駆おいかけて来てはりに掛ります。それは鮎が充分を食て心地好ここちよく遊んでいる時でなければ決して友を追いません。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)