“夢心地”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆめごこち79.2%
ゆめごゝち12.5%
ゆめここち4.2%
ゆめこごち4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
戸外そとの風雨の声がこの時今さらのように二人の耳に入った。大津は自分の書いた原稿を見つめたままじっと耳を傾けて夢心地ゆめごこちになった。
忘れえぬ人々 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
しつ! 默つて——僕の心は嬉しさで一ぱいだ——僕の感覺は夢心地ゆめごゝちだ——先程云つた時間の間は、そつとして置いて下さい。
さては、われ、岡のかげに夢心地ゆめここちりし静けさ
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
めさめし時は秋の日西に傾きて丘の紅葉もみじば火のごとくかがやき、松のこずえを吹くともなく吹く風の調しらべは遠き島根に寄せては返す波の音にも似たり。その静けさ。童は再び夢心地ゆめこごちせり。
詩想 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)