“御平癒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おなほり60.0%
ごへいゆ40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひんのよき高髷たかまげにおがけは櫻色さくらいろかさねたるしろ丈長たけなが平打ひらうち銀簪ぎんかんひと淡泊あつさりあそばして學校がくかうがよひのお姿すがたいまのこりて、何時いつもとのやうに御平癒おなほりあそばすやらと心細こゝろぼそ
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
平打の銀簪ぎんかん一つ淡泊あつさりと遊して學校がよひのお姿今も目に殘りて、何時舊のやうに御平癒おなほりあそばすやらと心細し、植村さまも好いお方であつたものをとお倉の言へば、何があの色の黒い無骨らしきお方
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
合歓木の樹蔭にて御平癒ごへいゆを祈りまいらせそろ、おはこびある折のありや否やは知らず、せめて祈りの夜々のみはゆるしたまわり候え。
合歓木の蔭 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
御用心ごようじんあそばさないといけません。あの童子どうじ詐欺師さぎしでございます。おそれながら、陛下へいかのおやまい侍医じい方々かたがたや、わたくしども丹誠たんせいで、もうそろそろ御平癒ごへいゆになるときになっておりました。
葛の葉狐 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)