“丹誠”の読み方と例文
読み方割合
たんせい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
れたのも同然どうぜんのものだが、まだすこしばかりいのちがあるらしい。わたし丹誠たんせいたすけたいとおもっている。」と、おじいさんはこたえました。
おじいさんが捨てたら (新字新仮名) / 小川未明(著)
最初は、ただただ、私の丹誠たんせいめた美しい椅子を、手離し度くない、出来ることなら、その椅子と一緒に、どこまでもついて行きたい、そんな単純な願いでした。
人間椅子 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
その時分から爺やはまめにその家のまわりの空地に豆だの胡瓜きゅうりだのねぎだのの畑を作っていましたが、みんな御主人に召し上っていただくために丹誠たんせいしたのだからといって
朴の咲く頃 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)