御平癒ごへいゆ)” の例文
合歓木の樹蔭にて御平癒ごへいゆを祈りまいらせそろ、おはこびある折のありや否やは知らず、せめて祈りの夜々のみはゆるしたまわり候え。
合歓木の蔭 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
御用心ごようじんあそばさないといけません。あの童子どうじ詐欺師さぎしでございます。おそれながら、陛下へいかのおやまい侍医じい方々かたがたや、わたくしども丹誠たんせいで、もうそろそろ御平癒ごへいゆになるときになっておりました。
葛の葉狐 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)