“銀簪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぎんかんざし64.0%
ぎんかん28.0%
ぎんしん8.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
子分のガラッ八が差出した提灯ちょうちん覚束おぼつかない明りにすかして見ると、若い芸妓げいしゃが一人、銀簪ぎんかんざしを深々と右の眼に突っ立てられて、ざまに死んでいたのです。
ひんのよき高髷たかまげにおがけは櫻色さくらいろかさねたるしろ丈長たけなが平打ひらうち銀簪ぎんかんひと淡泊あつさりあそばして學校がくかうがよひのお姿すがたいまのこりて、何時いつもとのやうに御平癒おなほりあそばすやらと心細こゝろぼそ
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
また、えり元から胸の守りというものを掛けて、それをふところに抱いていた。他には、金釵きんさい銀簪ぎんしんのかざりもないし、濃い臙脂えんじ粉黛ふんたいもこらしていなかった。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)