後々のち/\)” の例文
いふ心夢しんむとはつね平生へいぜいこゝろに思ふ事を見るをいふなりこの時奧方おくがたの見給ふは靈夢れいむにして天下の主將しゆしやうなるべきさが後々のち/\思ひしられたり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
わたしやう不運ふうんはゝそだつより繼母御まゝはゝごなり御手おてかけなりかなふたひとそだてゝもらふたら、すこしは父御てゝご可愛かわゆがつて後々のち/\あのためにもなりませう
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
と拾つた男は後々のち/\まで噂をしながら、その竿で鱚を釣り、蟹を釣り、ある時は剽軽へうきん章魚たこを釣つて笑つたりした。
「金なんか貰ったり、やったりして居ると、後々のち/\喧嘩なんかした時に、お互に不快だからね。選集はいゝよ、それに君達のものなら引き受ける本屋はあるだろう。」
神の如く弱し (新字新仮名) / 菊池寛(著)
しかしながら、かういふうた後々のち/\、だん/\はやつてきて、かぞへきれないほどたくさん、同種類どうしゆるいのものが出來できました。つまり一種いつしゆとぼけたうたといはなければなりません。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
貴様が万一の事が有れば娘は自分の娘にして剣術も教え、貴様は己があやまって殺したのじゃに依って、後々のち/\愈々いよ/\又市を討つ時には己が力に成って助太刀をして討たせるが
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
さればむかしよりちゞみは此国の名産めいさんたりし事あきらけし。あんずるに、むかしの越後布は布の上ひんなる物なりしを、後々のち/\次第しだいたくみそへて糸によりをつよくかけてあせしのためしゞまおりたるならん。
火葬くわさうに爲て呉ろとしきりに頼みしかども私しは後々のち/\の事を恐敷おそろしくと申して斷りしに重四郎は承知せず貴樣きさまに難儀をかけぬ樣に取計とりはからひ方も有から是非々々頼むと申を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
と、商人あきんど後々のち/\になつて、往時むかしを想ひ出す度に、それを言ひ言ひした。
後々のち/\はたの娼妓に示しがきかぬ。
申す共八十五歳の老人らうじん後々のち/\さはりになることは申すまじよし申にもせよ老耄らうもう致し前後のわきまへ無と申さば少も其方の邪魔じやまには成申すまじ氣遣きづかひ無此方に案内致す可と申さるゝゆゑ大隅守殿には越前守殿を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
軍医は後々のち/\になるまで、何ぞと言つては、そのの話をしたものだ。