“平静”のいろいろな読み方と例文
旧字:平靜
読み方割合
へいせい88.9%
たいら11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そうだが、このさきはわからないが、とにかくいまのところでは天下平静へいせい御岳みたけ兵学大講会へいがくだいこうえも、今年はさだめしにぎわしかろう」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その時分じぶん不安ふあん焦燥しょうそう無念むねん痛心つうしん……いまでこそすっかり精神こころ平静へいせいもどし、べつにくやしいとも、かなしいともおもわなくなりましたが
「年をとると、女でも顔がコワく成るで……どうかして俺は平静たいらな心を持つように、持つように、と思って……こうして毎日自分の眉を撫でるわい」
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)