寸白すばく)” の例文
さ「えゝあたしア是まで寸白すばくを知りませんよ、それに此間こないだは又結構なお香物こう/\をくだすって有難うございました、あれさ、お重ねよう」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
それはお困りだろう。私のところに、長崎から和蘭オランダの小間物を取寄せるついでに、疝気寸白すばくの妙薬を取寄せたのがあるが、それを少しばかりお裾分けを
その御隱居さま寸白すばくのお起りなされてお苦しみの有しに、夜を徹してお腰をもみたれば、前垂でも買へとて下された、それや、これや、お家は堅けれど他處よそよりのお方が贔屓になされて
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
さてお話は二つに分れて此方こちらは惣吉の手を引き、漸々よう/\のことで宿屋へ着きましたなれども、心配を致しました揚句あげくで、母親がきり/\しゃくが起りまして、寸白すばくの様で
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
その御隠居さま寸白すばくのお起りなされてお苦しみの有しに、夜をとほしてお腰をもみたれば、前垂でも買へとて下された、それや、これや、おうちかたけれど他処よそよりのお方が贔負ひいきになされて
大つごもり (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
その御隱居ごいんきよさま寸白すばくのおおこりなされておくるしみのありしに、とほしておこしをもみたれば、前垂まへだれでもへとてくだされた、それや、これや、おうちかたけれど他處よそよりのおかた贔負ひいきになされて
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)