“宜加減”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いゝかげん50.0%
いいかげん50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
云ふ女なり何時いつおれが手前に百兩などと云ふ大金をあづけしやコレ宜加減いゝかげんうそつけと恐ろしき眼色にて白眼にらみ付けるを大岡殿見られコレ/\久兵衞當所を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
つとめ久兵衞と申す者にて何も決してあやしき者には御座なく候と申すに馬籠まごめ岡村の兩人此包みは如何致したる品なるやと尋ねければ久兵衞はぬからぬかほにてヘイ是は下質したしちさげに參る品で御座りますと云ふに兩人ナニ下質へさげゆくかとコレ宜加減いゝかげんうそ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
マアにもかくにもお互に実地を調べたその上の事にようと云うので、樺太の境はめずに宜加減いいかげんにして談判はやめになりましたが、ソレを私がそばから聞て居て、れは迚も仕様しようがない
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
私は宜加減いいかげんに話を結んで、れから箕作の処に来て、大変だ/\、村田の剣幕はれ/\の話だ、実に驚いた、とうのはその前から村田が長州にいったと云うことをきいて、朋友は皆心配して
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)