“姨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おば60.9%
をば17.4%
みをば4.3%
4.3%
うば4.3%
こじゅうと4.3%
ばあ4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
新一はおばさんが睡っても、己は決して睡るまいと思って気を張っていたが、これも気を張ったなりに何時の間にか睡ってしまった。
狐の手帳 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「何も今更あやまることは無いよ。一体今度の事はをぢさんをばさんの意から出たのか、又はお前さんも得心であるのか、それを聞けばいのだから」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
この時に當りて、その御髮みかみぬかに結はせり。ここに小碓をうすの命、そのみをば倭比賣やまとひめの命御衣みそ御裳みもを給はり、たち御懷ふところれていでましき。
五十歳の時より自ら十八と称ししばしば民家に来れど飲食せず、つねに人にき事をせよと教ゆ、もし悪事をさば我常に猫児三、五ひきして汝を巡検し来り報ぜしめんと語るとたちまち見えぬ
うば捨てん湯婆たんぽかんせ星月夜
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
一 下女を使つかうに心をもちうべし。言甲斐いいがいなき下﨟げろうならわあしくて知恵なく、心奸敷かしましくものいうことさがなし。夫のこと舅姑こじゅうとのことなど我心に合ぬ事あれば猥にそしきかせて、それを却て君の為と思へり。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「眼が潰れたら、鉄砲が打てないや、鉄砲が打てない軍人があるものかい」お町に気がついて、「なあ、ばあさん」
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)