トップ
>
妻
>
め
ふりがな文庫
“
妻
(
め
)” の例文
かれその老夫、答へて
言
(
まを
)
さく「
僕
(
あ
)
は國つ神
大山津見
(
おほやまつみ
)
の神の子なり。僕が名は
足名椎
(
あしなづち
)
といひ
妻
(
め
)
が名は
手名椎
(
てなづち
)
といひ、
女
(
むすめ
)
が名は
櫛名田比賣
(
くしなだひめ
)
二
といふ」
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
妻
(
め
)
にして悪いとは、どういうわけじゃ。沙金を
妻
(
め
)
にするわしが、畜生なら、親を殺そうとするおぬしも、畜生ではないか。
偸盗
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「いかにも、都のあの変事で、去年は
延々
(
のびのび
)
となり申したが、どうやらこの秋には、部屋住みの高氏も、
妻
(
め
)
を持つ
男並
(
おとこなみ
)
となりそうでござりまする」
私本太平記:02 婆娑羅帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
あなたのような美しい姿の女をわたくしに
妻
(
め
)
あわせて下さいと祈っていたが、ある夜ついにこの天女像と婚する夢を見た。
古寺巡礼
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
「
兵衛佐平定文
(
ひやうゑのすけたひらのさだぶみ
)
と云ふ人ありけり、
字
(
あざな
)
をば平中とぞ云ひける、
御子
(
みこ
)
の孫にて
賤
(
いや
)
しからぬ人なり、そのころの色好みにて人の
妻
(
め
)
、娘、
宮仕人
(
みやづかへびと
)
、見ぬは少くなんありける」
少将滋幹の母
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
▼ もっと見る
それ故 やごとなき君王の
妻
(
め
)
に等しきは我がごと一人思はるゝこと といふ歌もあり又 天地に一人を恋ふと云ふよりも宜しき言葉我は知らなく などいふのもある。
晶子鑑賞
(新字旧仮名)
/
平野万里
(著)
そして自分が死水を取ってやった唯一の親友の檜垣の主人は、結局その姪を自分に
妻
(
め
)
あわして、後嗣の
胤
(
たね
)
を取ろうとする仕掛を、死の断末魔の無意識中にあっさり自分に伏せている。
食魔
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
そのときに重瞳の
妻
(
め
)
は、 はやくまた闇を奔りし。
文語詩稿 五十篇
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
『
妻
(
め
)
の止利よ、そはわがもとの——』
春鳥集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
けふよりの
妻
(
め
)
と来て
泊
(
は
)
つる宵の春
俳句は老人文学ではない
(新字旧仮名)
/
室生犀星
(著)
妻
(
め
)
を奪ひ行く
夜半
(
よわ
)
の暗きに
之兮
(
しけい
)
俳諧大要
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
よき家に
妻
(
め
)
を住まはしめ萩の花
六百五十句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
「畜生呼ばわりは、おいてくれ。
沙金
(
しゃきん
)
は、おぬしばかりの
妻
(
め
)
かよ。次郎殿の
妻
(
め
)
でもないか。されば、弟の
妻
(
め
)
をぬすむおぬしもやはり、畜生じゃ。」
偸盗
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「きまった
妻
(
め
)
などは持たぬにかぎる。男としては、独り住みして、折々通うて
逢
(
あ
)
う女こそが、にくからぬものと」
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ここに天の日矛、その
妻
(
め
)
の遁れしことを聞きて、すなはち追ひ渡り來て、難波に到らむとする
間
(
ほど
)
に、その渡の神
塞
(
さ
)
へて入れざりき。かれ更に還りて、
多遲摩
(
たぢま
)
の國
四
に
泊
(
は
)
てつ。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
やごとなき君王の
妻
(
め
)
に等しきは我がごと一人思はるゝこと
晶子鑑賞
(新字旧仮名)
/
平野万里
(著)
夜半の春なほ処女なる
妻
(
め
)
と居りぬ
俳句は老人文学ではない
(新字旧仮名)
/
室生犀星
(著)
さび斧は、やよ
待
(
ま
)
て——と
妻
(
め
)
の
春鳥集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
もし沙金と別れまいと思えば、おばばといっしょになるばかりじゃ。よし、ならば、おばばを
妻
(
め
)
にしよう——こう思い切って、持ったのが、この
猪熊
(
いのくま
)
の
痩世帯
(
やせじょたい
)
じゃ。………
偸盗
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「北条の手下としては、忠義なやつだ。また欲心のためでもあろう。一領の大名ともなって都へも出、宿の
妻
(
め
)
には、小宰相を側においてみたいなどの、欲望でもあったろうに」
私本太平記:06 八荒帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その
將軍
(
いくさのきみ
)
山部
(
やまべ
)
の
大楯
(
おほたて
)
の
連
(
むらじ
)
、その女鳥の王の、御手に
纏
(
ま
)
かせる
玉釧
(
たまくしろ
)
一三
を取りて、おのが
妻
(
め
)
に與へき。この時の後、豐の
樂
(
あかり
)
したまはむとする時に、氏氏の女どもみな
朝參
(
みかどまゐ
)
りす
一四
。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
妻
(
め
)
の止利はただ聽きに聽く。
春鳥集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
「
妻
(
め
)
と
朝餉
(
あさげ
)
をひとつにするなどは、義貞、ほとんど忘れていたことだったな」
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
たとえ、北条一族の
姻戚
(
いんせき
)
に列しようと、赤橋の妹を
妻
(
め
)
に持とうと、なんで初志を変えようぞ。むしろ、鎌倉御家人どもの眼をあざむくにも、徐々に大事を計ってゆくにも、よい
階段
(
きざはし
)
とすら思うている
私本太平記:02 婆娑羅帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「……
東
(
あづま
)
より……昨日来たれば……
妻
(
め
)
も持たず」
私本太平記:01 あしかが帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“妻”の解説
妻(つま)は、女性の配偶者を示す言葉である。他者の妻への正式な敬称は夫人、Mrs. (英)、マダム(仏)である。
(出典:Wikipedia)
妻
常用漢字
小5
部首:⼥
8画
“妻”を含む語句
後妻
老妻
吾妻
妻覓
亡妻
妻子
妻君
梵妻
新妻
妻妾
妻籠
吾妻鏡
妻女
妻恋
吾妻山
下妻
夫妻
愛妻
吾妻川
嫡妻
...