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たてま
この
婦の日頃ねんじ
奉つる観音出でて僧と
現じ、
亡婦の腹より赤子を
出し、あたりの
賤の
女にあづけ、飴をもつて養育させたまひけり。
切害仕り候に
聊か相違
無之恐入奉つり候之に依て如何樣の御仕置に仰付られ候とも
御領主樣へ對し
御恨は少も御座なく候以上
神よ、オオ神よ、日々年々のこの
婢女の苦痛を哀れと見そなわし、
小児を側に、臨終を
遂させ玉うを謝し
奉つる。
女性の暴君と
奉つらなければならない地位にあった。
御前へ
召れ汝必ず
輕擧る事
勿れ
未だ其者
刑罰に行はざれば
再應取調べ此後
迚も
出精相勤むべしと上意有しかば大岡殿
御仁惠の御
沙汰畏まり
奉つると
感涙を流され御前を
一昨夜
亥刻前淺草阿部川町
了源寺切手を持參致し
所化僧一人檀家三人
差添棺桶送り越候處掛
合中右棺桶を
置捨に致し候間相改ため候に女の
死骸にて
變死に
紛れ御座なく候依て御
檢使願ひ
奉つり候
以上