“亥刻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よつ95.9%
いつつ1.6%
よつどき0.5%
いのこく0.5%
こゝのつ0.5%
むつ0.5%
よる0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「昨夜亥刻よつ少し過ぎ(十時過ぎ)小僧の乙松おとまつ離屋はなれの前で嫁のお袖に逢つたさうですよ。月は良かつたし、間違ひはないつて言ふが」
「うるさい奴だな、兎も角、俺の言う通りにするのだ、喜八郎は亥刻いつつ前には帰る筈だが、お前はそれを待つまでもなく、寝っちまった方がいい」
考へ又元の水口より立出何喰なにくはかほにて我が家をさして立歸りたり道庵だうあんは此日病家びやうかにて手間てま漸々やう/\亥刻よつどき近き頃歸り來りあかりともして四邊あたりを見るに座敷を取ちらしあれば不審ふしんに思ひ其へん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
亥刻いのこく過ぎでございましょう、……ねえ、かしら。」
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
七日目になア其の亥刻こゝのつ前じゃったか、下駄をいて墓場へき、線香を上げ、其処そこりんならし、長らく血盆経を読んでしもうて、わしがすうと立って帰ろうとすると
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
御自分でなさいますよ、——今朝、亥刻むつ少し過ぎ、雨戸を
フラリと平次の家へ來たのは亥刻よる少し過ぎ、食はず飮まずで見張つてゐてひどくつかれて居ります。