“夢路”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆめぢ71.4%
ゆめじ28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
問返とひかへすうちにも、一層いつそうめう夢路ゆめぢ辿たど心持こゝろもちのしたのは、差配さはいふのは、こゝに三げんかなへつて、れいやなぎさかひに、おなじくたゞかき一重ひとへへだつるのみ。
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
みね此出來事このできごとなんとしてみゝるべき、おかしたるつみおそろしさに、れか、ひとか、先刻さつき仕業しわざはと今更いまさら夢路ゆめぢ辿たどりて、おもへば此事このことあらはれずしてむべきや
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
かれは静かに身を起こし、しばらく流れをみつめてありしが、心はなお夢路ゆめじをたどれるがごとく、まなざしは遠き物をながむるさまなり。
わかれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
今夜ばかりは、部落の人も、はじめて楽しい夢路ゆめじにはいっているのだ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)