夢路ゆめじ)” の例文
かれは静かに身を起こし、しばらく流れをみつめてありしが、心はなお夢路ゆめじをたどれるがごとく、まなざしは遠き物をながむるさまなり。
わかれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
今夜ばかりは、部落の人も、はじめて楽しい夢路ゆめじにはいっているのだ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
き人に言問こととひもしつ幽界かくりよに通ふ夢路ゆめじはうれしくもあるか
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
夢路ゆめじを歩む心地ここちで古い記憶の端々はしばしをたどりはじめた。なるほど、様子が変わった。
河霧 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)