となう)” の例文
学校の規則もとより門閥もんばつ貴賤きせんを問わずと、表向おもてむきの名にとなうるのみならず事実にこの趣意をつらねき、設立のその日より釐毫りごうすところなくして
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
その竹町ととなうるは佐竹邸の西門のとびらは竹を以て作れるに依りその近傍を竹門と称したれば右にちなみて町名となせり。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
となうには雷上動らいじょうどうというゆみ黒鷲くろわしはねではいた水破すいはというと、山鳥やまどりはねではいた兵破ひょうはというたせました。早太はやたには骨食ほねくいという短刀たんとうふところれてもたせました。
(新字新仮名) / 楠山正雄(著)
中学校の内、英学女工場じょこうじょうとなうるものあり。英国の教師夫婦を雇い、おっとは男子を集めて英語を授け、婦人は児女をあずかりて、英語の外にかねてまた縫針ほうしんの芸を教えり。
京都学校の記 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
家来けらいとなう
(新字新仮名) / 楠山正雄(著)
中津なかつ奥平おくだいら藩士はんしの数、かみ大臣たいしんよりしも帯刀たいとうの者ととなうるものに至るまで、およそ、千五百名。その身分役名を精細にわかてば百余級の多きに至れども、これを大別たいべつして二等に分つべし。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
口に正理をとなうるも、身の行い鄙劣ひれつなれば、その子は父母の言語を教とせずしてその行状を見慣うものなり。いわんや父母の言行ともに不正なるをや。いかでその子の人たるを望むべき。
中津留別の書 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)