“唐紅”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
からくれない85.7%
からくれなゐ7.1%
とうべに7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
猩々緋しょうじょうひのような唐紅からくれないに彩られそめたとおもったら、向こう河岸で仕掛花火の眉間尺みけんじゃくがクルクルクルクル廻りだしていた(下略)。
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
その言葉の終りは唐紅からくれなゐの血となりて初花の鼻と唇より迸り出づる。
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)
毛氈もうせんの赤い色、毛布けっとの青い色、風呂敷の黄色いの、さみしいばあさんの鼠色まで、フト判然はっきりすごい星の下に、漆のような夜の中に、淡いいろどりして顕れると、商人連あきゅうどれんはワヤワヤと動き出して、牛鍋ぎゅうなべ唐紅とうべに
露肆 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)