“刺貫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さしつらぬ40.0%
さしとほ20.0%
さしつら20.0%
つら20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
逆手さかてに取直し胸のあたりへ押當てつかとほれと刺貫さしつらぬき止めの一刀引拔ば爰に命は消果きえはてに世に不運の者も有者哉夫十兵衞は兄長庵の爲に命を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
とゞめの一刀を刺貫さしとほもろい奴だと重四郎は彼の荷物にもつ斷落きりおとしてうちより四五百兩の金子を奪ひ取つゝ其儘そのまゝ此所を悠然いう/\と立去りやが旅支度たびじたく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
彼は、成経や康頼が親切に残して置いてくれた狩衣かりぎぬ刺貫さしつらを、海中へ取り捨てた。長い生活の間には、衣類に困るのは分かりきっていた。
俊寛 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
そうして次の瞬間には、火星兵団の宇宙艇隊は、ロケット隊のまん中を刺貫つらぬくように飛込んで来た。勝ち負けは、その瞬間にきまってしまった。
火星兵団 (新字新仮名) / 海野十三(著)