“刺子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さしこ87.0%
さしっこ8.7%
さしッこ4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しのつく雨の中を、消防組の連中が刺子さしこを頭からスポリと被ってバラバラと駈けだしてゆくのが、真青な電光のうちにアリアリと見えた。
(新字新仮名) / 海野十三(著)
どこのかえりだろう刺子さしっこ姿で、いつもながらの頬の剃りあと青く、キビキビとした文楽は、ツツーと気軽に上がってきた。
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
こうやって刺子さしッこの筒袖を着、膝の抜けた半股引を穿き、三尺帯に草鞋がけ、天秤棒を担いで歩くのだが、末には立派な旦那といわれるようにお互にならないではうまらない、旨い物は喰わず
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)