“刀身”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なかみ43.8%
とうしん18.8%
かたな12.5%
12.5%
たうしん6.3%
なかご6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その寸法は、およそ三尺の刀身なかみへ、二尺二、三寸の柄をつける。三尺以上の刀になれば、それに三尺もある長柄をすげる場合もある。
剣の四君子:03 林崎甚助 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これだけいって、こし般若丸はんにゃまるをひきいたが、その刀身とうしんは、いきなりまっにひかって見えた。うしろのほのおはもう高い火柱ひばしらとなっていた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「いい刀身かたなだよ。とぎは悪いがシャンとしている。中心なかご磨上すりあげらしいが、しかし鑑定には骨が折れるぞコイツは……」
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)
眼は細く開いていて、瞳が上瞼うわまぶたに隠され、白眼ばかりが、水気を帯びた剃刀かみそり刀身かのように、凄く鋭く輝いて見えた。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
猛狒ゴリラいかつて刀身たうしん双手もろてにぎると、水兵すいへいいらだつてその胸先むなさき蹴上けあげる、この大奮鬪だいふんとう最中さいちう沈着ちんちやくなる海軍士官かいぐんしくわんしづかにすゝつて、二連銃にれんじう筒先つゝさき猛狒ゴリラ心臟しんぞうねらふよとえしが、たちまきこゆる一發いつぱつ銃聲じうせい