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こり
ふりがな文庫
“
凝
(
こり
)” の例文
藤右衛門はつやつやとした竹の肌に眼をやりながら、肩から背すじへかけて綱をとおしたようなつかれの
凝
(
こり
)
をかんじた。
日本婦道記:松の花
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「漆検校の門弟佐の市、それは大した者だ、噂は聞いて居る、肩の
凝
(
こり
)
の取れるようなのを一本やって貰おうか」
禁断の死針
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
是は気の
凝
(
こり
)
でございましょうか、と云うと、イヤ
然
(
そ
)
うでない是は
面疔
(
めんちょう
)
に相違ないなどゝ云うが、それは全く
見立違
(
みたてちが
)
いで、只今の様に上手なお医者はございません時分で
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
ば
立
(
たち
)
たまひたり是に
依
(
よつ
)
て御列座も皆々
退參
(
たいさん
)
と相成りければ跡に越前守只一人
殘
(
のこり
)
て
手持
(
てもち
)
なき體なりしが外に
詮
(
せん
)
すべもなくて
凄々
(
すご/\
)
として御役宅を立ち去り歸宅せられしが忠義に
凝
(
こり
)
なる所存を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
西洋にては声なき詩の色あるを絵と云い、景なき絵の魂
凝
(
こり
)
しを彫像と云う程
尊
(
たっと
)
む技を
為
(
な
)
す
吾
(
われ
)
、ミチエルアンジロにもやはか劣るべき、
仮令
(
たとい
)
令嬢の夫たるとも何の不都合あるべきとは云え
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
仕着せ、まきもの、配りもの、飾りもの、ありきたりな
凝
(
こり
)
ようではなかった。
旧聞日本橋:13 お墓のすげかえ
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
(体)……
隙
(
すき
)
……
凝
(
こり
)
……
弛
(
たるみ
)
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そして首を
捻曲
(
ねじま
)
げたり肩を揺上げたり、両腕を振廻したりして、暫く筋肉の
凝
(
こり
)
をほぐしてから、ふと思出したように旅嚢を引寄せ、乾した
棗
(
なつめ
)
の実を二つ三つ取出して口へ入れた。
松風の門
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
亥「小市さん誠にお蔭様で肩の
凝
(
こり
)
が
癒
(
なお
)
りました」
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
相續爲る御身ゆゑ學問に
凝
(
こり
)
夜歩行
(
よあるき
)
一ツ
爲
(
なさ
)
らざるも
然
(
さう
)
なくては
叶
(
かなは
)
ねどとは言へ善惡二つながらお
案
(
あん
)
じ
爲
(
なさ
)
るは親御の
常
(
つね
)
況
(
まし
)
てや外にお子とてなき
和君
(
あなた
)
が餘り
温順
(
おとなし
)
すぎ
設
(
も
)
し病氣でも出はせぬかとお案じなされて玉くしげたに
親樣
(
おやさま
)
が此忠兵衞を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
吐
(
つい
)
てゐたりしが一個點頭此方に向ひ能く
游
(
およ
)
ぐ者は
溺
(
おぼ
)
るゝとやら
平常
(
へいぜい
)
よりして女
嫌
(
ぎら
)
ひで學問にのみお
凝
(
こり
)
なさるゝ
和君
(
あなた
)
が計ず見染れば思ひの程も又
強
(
つよ
)
し
然
(
さ
)
は然ながら夫程まで
御執心
(
ごしふしん
)
なる
女兒
(
をなご
)
なら
假令
(
たとへ
)
旦那樣御夫婦が何と仰が有らうとも
此管伴
(
このばんたう
)
が引受て
急度
(
きつと
)
和君の思ひを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
凝
常用漢字
中学
部首:⼎
16画
“凝”を含む語句
凝然
凝視
凝結
凝乎
混凝土
凝固
凝塊
凝滞
凝集
三上水凝刀自女
凝脂
凝灰岩
思凝
凝議
凝坐
煮凝
凝固土
凝如
凝着
唐太常凝菴
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