トップ
>
何方
>
いづれ
ふりがな文庫
“
何方
(
いづれ
)” の例文
彼は
太
(
いた
)
く
酔
(
ゑ
)
へれば
総
(
すべ
)
て知らず、町の
殷賑
(
にぎはひ
)
を
眺
(
なが
)
め
遣
(
や
)
りて、
何方
(
いづれ
)
を指して行かんとも心定らず
姑
(
しばら
)
く立てるなりけり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
貰
(
もら
)
ひ
請
(
うけ
)
慈
(
いつく
)
しみ養育なし廿箇年以前私し方へ
連參
(
つれまゐ
)
り
何方
(
いづれ
)
へ成共奉公致させ呉候樣にとの事に付私し世話致し
則
(
すなは
)
ち三河町伊勢屋五兵衞方へ奉公
住
(
すみ
)
致させ候處一事の
誤
(
あやま
)
りも無奉公を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
さりとて
是
(
こ
)
れにも
隨
(
した
)
がひがたきを、
何
(
なに
)
として
何
(
な
)
にとせば
松野
(
まつの
)
が
心
(
こゝろ
)
の
迷
(
まよ
)
ひも
覺
(
さ
)
め、
竹村
(
たけむら
)
の
君
(
きみ
)
へ
我
(
わ
)
が
潔白
(
けつぱく
)
をも
顯
(
あか
)
されん、
何方
(
いづれ
)
にまれ
憎
(
に
)
くき
人
(
ひと
)
一人
(
ひとり
)
あらば、
斯
(
か
)
くまで
胸
(
むね
)
はなやまじを
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
直ぐにその塲からでも
何方
(
いづれ
)
かゞこの家を離れゆくと云ふ
氣勢
(
けはい
)
をはつきりと見せ得る男であつた。そこには男が特にみのる一人に對して考へてゐる樣な愛なぞは微塵も挾まれなかつた。
木乃伊の口紅
(旧字旧仮名)
/
田村俊子
(著)
何方
(
いづれ
)
を指さし、何方を振り向く予裕もなくなつて
出発
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
▼ もっと見る
領主 その
不埓
(
ふらち
)
な
爭鬪
(
さうとう
)
を
始
(
はじ
)
めた
者共
(
ものども
)
は
何方
(
いづれ
)
にをる?
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
往きにし方は
何方
(
いづれ
)
ぞと
泣菫詩抄
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
戀
(
こひ
)
は
一方
(
いつはう
)
に
強
(
つよ
)
よく
一方
(
いつはう
)
に
弱
(
よ
)
はきものと
聞
(
き
)
くは
僞
(
いつ
)
はり
何方
(
いづれ
)
すてられぬ
花紅葉
(
はなもみぢ
)
の
色
(
いろ
)
はなけれど
松野
(
まつの
)
の
心
(
こゝ
)
ろ
根
(
ね
)
あはれなり、
然
(
さ
)
りとて
竹村
(
たけむら
)
の
君
(
きみ
)
が
優
(
や
)
さしき
姿
(
すがた
)
一
度
(
ど
)
は
思
(
おも
)
ひ
絶
(
た
)
えもしたれ、
淺
(
あさ
)
からぬ
御志
(
みこゝろざし
)
の
忝
(
かたじけ
)
なさよ
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
何
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
方
常用漢字
小2
部首:⽅
4画
“何方”で始まる語句
何方様
何方付
何方側
何方樣
何方迄