“人立”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひとだち76.9%
じんりつ11.5%
にんたつ3.8%
ひとたち3.8%
ひとだ3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
舁夫かごやの安吉と重三郎を連れて荷足の仙太郎が刀の詮議に土手へかゝって参ると、人立ひとだちが有りますから、仙太郎も立止り覗いて見て
大学の廊下を人立じんりつして、のさのさと推寄おしよせた伝吾が、小使に導かれて、生理学教室のドアに臨んだ時、、恋のかたきの葛木は、とうひじつき椅子に柔く腕を投げて、仰向けに長くなって
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
前髮まへがみさげ可愛かはゆこれ人形じんぎやうのやうにおとなしくして廣庭ひろにはでは六十以上いじやうしかいづれも達者たつしやらしいばあさんが三人立にんたつその一人ひとり赤兒あかんぼ脊負おぶつこしるのが何事なにごとばあさんごゑ
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
生きたる心地もせずして宮のをののけるかたはらに、車夫は見苦みぐるしからぬ一台の辻車つじぐるまを伴ひきたれり。やうやおもてあぐれば、いつ又寄りしとも知らぬ人立ひとたちを、可忌いまはしくも巡査の怪みてちかづくなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
わかいものをれて、どたばた引上ひきあげる時分じぶんには、部屋へやまへから階子段はしごだんうへけて、女中ぢよちゆうまじりに、人立ひとだちがするくらゐ、二階にかいしたなにとなくさはつ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)