“ただよ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:タダヨ
語句割合
70.7%
24.1%
忠世1.4%
1.4%
1.0%
0.7%
唯能0.3%
漂流0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その時分じぶんには、まだ汽船きせんなどというものがなかったので、かぜのまにまになみうえただよって、よるひるひがししてきたのでありました。
不死の薬 (新字新仮名) / 小川未明(著)
やがて胸はその花のごとく燃ゆるをおぼえ、こころはかの帆影の星のごとくただよふをわかざらむとす、そは佐用姫さよひめの古事を憶ひいづればなり。
松浦あがた (新字旧仮名) / 蒲原有明(著)
家康は、小笠原長忠を先陣とし、右に酒井忠次、榊原康政、左に本多平八郎忠勝、内藤信重、大久保忠世ただよ、自分自身は旗本を率いて正面に陣した。
姉川合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
喜びて共に河辺かへんに至る。洋々たる水はさながら一大湖水をただよわし、前岸有れども無きが如くにして、遠く碧天に接し、上り下りの帆影、真艫まともに光をりて、眩きまでに白し。
大利根の大物釣 (新字新仮名) / 石井研堂(著)
花火は時々一団の白い煙を空に残して、やがてそれが浮びただよう雲の断片ちぎれのように、風に送られて群集の頭上を通る時には、あちこちに小供の歓呼が起る。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
世の中の人の心は緊張と弛緩しかんの波の上にただよっている。正と負の両極の間に振動している。
雑記(Ⅰ) (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
次の年よりはやうやく慣れてけれど、彼の心はしてこの悪をすに慣れざりき。唯能ただよく忍得るを学びたるなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
狂ほしいまでのその空は漂流ただよふ者に開放されてた