“ひとまづ”の漢字の書き方と例文
語句割合
一先100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
老人等としよりら一先ひとまづ自分じぶんいへかへつた。卯平うへいとなりもり陰翳かげが一ぱいおほうてせまにはつたときは、勘次かんじはおつぎをれて開墾地かいこんちあとであつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「十月朔日。晴。朝六時石原御門前より川崎屋船に乗組、南新堀万屋よろづや正兵衛方へ一先ひとまづ落著、黄昏和歌山蒸汽明光丸へ乗組。船賃九両茶代金二百疋。」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
その時分じぶんには丁度ちやうどきう正月しやうぐわつるので、一先ひとまづ國元くにもとかへつて、ふるはるやまなかして、それからまたあたらしい反物たんもの脊負しよへるだけ脊負しよつてるのだとつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)