“とゞま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
41.7%
38.9%
5.6%
5.6%
2.8%
停泊2.8%
2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
春枝夫人はるえふじんいた心配しんぱいして『あまりに御身おんみかろんじたまふな。』と明眸めいぼうつゆびての諫言いさめごとわたくしじつ殘念ざんねんであつたが其儘そのまゝおもとゞまつた。
独逸ドイツ語が少しでもわかつて、そしてせめて三月みつきでも此処こことゞまることが出来たら北独逸ドイツの生活の面白さが少しは内部的にわかつたであらう。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
重苦しくとゞまつて
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
母春、妹安は小田原にとゞまつて、磐等は藤沢に至り、相生屋あひおひやに宿した。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
わが友はこの福島町なる奇應丸きおうぐわん本舖ほんぽ高瀬なにがしの家にとゞまれりと聞くに、町にるやいな、とある家に就きてまづその家の所在を尋ねしに、朴訥ぼくとつなる一人の老爺らうやわざ/\奧より店先まで出で來りて
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)
これ、友のとゞまれる家なり。
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)
ふね停泊とゞまつてふねその船々ふね/″\甲板かんぱん模樣もやうや、檣上しやうじやうひるがへ旗章はたじるしや、また彼方かなた波止塲はとばから此方こなたへかけて奇妙きめうふう商舘しやうくわん屋根やねなどをながまわしつゝ
杉山はなほ暫く東京にとゞまつて居た様子であつたが、耳にするその近状はいづれも面白からぬ事ばかりで、やれ吉原通よしはらがよひを始めたの、筆屋の娘を何うかしたの
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)